観察記録『ブルーバード』の育て方

多肉植物の中で葉にきめ細かい白い粉をまとってる種類を”お粉系”と呼びます。この白い粉は植物用語でブルーム（果糖）と言うそうです。イメージするならブドウについてるあの白っぽい粉と同じようなもので擦ってしまうとあっと言う間になくなってしまいます。数カ月で復活するそうですが触りすぎ注意…！

白い粉の役割は以下の通りです。

• 白い粉のベールで強い直射日光や紫外線から葉を守る
• 葉に蓄えている水分の蒸発を防ぐパックのような役割

日光不足や水のやりすぎで葉がやたら細長く伸びて押っ広げに開けてしまったり（＝パッカーン）、垂れ下がってしまう（＝スカート）状態を言います。以下が原因に繋がっているそうです。

• 日光不足…日陰に置いている、日照時間が少なく日当たりが悪いと日光を求めて葉を広げてしまう
• 水のやりすぎ…たくさんの水を得てエネルギーに変えるために日光をより求めて葉を広げてしまう
• 幹立ち…茎が伸びており、長く広がった下葉が浮いている状態だと葉が垂れ下がってスカート状態になりやすい
• 品種による性質…薄葉で幹立ちしやすい品種はスカート化しやすい（サブセシリス、ブルーバードなど）

また、夏場の高温多湿の環境になるとその症状が出やすい品種もいます。夏顔と言われる一時的な姿の場合もあるので秋冬になれば戻る可能性もあります！戻らない場合は仕立て直しでバランスの悪い葉を取ったり、胴切りで整えます。

茎が伸びやすく、どんどん伸びてやがて木のようにしっかりした幹ができやすい事を言います。水のやりすぎや日光不足から日光を求めて葉が伸びて広がるのではなく、茎がどんどん上に伸びるパターンで“徒長”がありますが、そちらの末に幹立ちになることもあります。

幹立ちしやすいデメリットは茎がひょろひょろと伸びっぱなし、茎が伸びたことで下葉が宙に浮く形になり、葉が垂れ下がって“スカート”化してしまうのでカッコ悪いと思えてしまう点です。

伸びっぱなしでカッコ悪いと思う場合は、胴切りやカットして仕立て直す方法もありますが、そのまま育てて自然のまま、または盆栽の様に味のある姿にするのも有り。長年かけて育ったカッコ良さと渋さを感じますね！

幹立ちしやすい品種例 … サブセシリス、ブルーバード、朧月

まだまだ勉強中なので上手く説明できませんが、本来なら芽か根を作るはずの細胞が身を守る為なのか、細胞変化に失敗したのか、かさぶたの様にコブを作って固まってしまう症状です。そのままウンともスンとも言わずに現状維持か、葉挿しが枯れて終わることが多く、葉挿し失敗の典型的なパターンのようです。私の所ではコブ（カルス化）＋根だけ育つ状態が続きましたね。もしかしたら、もっと待てば芽が出てくるかもしれませんが長期戦になりそうな気がします。